紙芝居「ホットスポットとしての石木川」




こんにちは。
実は先週の3月5日に公聴会の公述人の当選結果の通知が送られてきたのです。
その通知書がこれ。

公述人結果通知_convert_20130315170303

まわりくどい書き方してあるけれど、つまり落選!
せっかく頑張って資料を作ったのに!
地権者の中ではたった3名しか選ばれなかったようです(しかも全員男性)。
県は「公聴会でいくらでも主張を聞きますよ〜」とか言っていたくせに結果はこれですよ。
嘘をついてるじゃないですか、またダマされた…
それで先日は、福岡までみんなで押し掛けて九州地方整備局に抗議しに行ったけど、全然相手にしてもらえなかったのです。
ところで、せっかく作った紙芝居とコラムですので、こちらは3月10日に開かれた3.14大会(石木ダム建設絶対反対同盟の決起大会)にてパワーポイントを使って上演しました。
結果は、なかなか好評でしたよ!
手応えあり!今後は体調が良ければ各地を巡業したいです。
以下は描き直してコンパクトになった紙芝居です。


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「ホットスポットとしての石木川」

紙芝居2-1_convert_20130303145705


石木川は二級河川の川棚川の上流を流れるきれいで小さな川です。
ここには「石木ダム」という公共事業がずっと昔から計画されているけれど、皆さんはここにどんな人たちが暮らしていて、この川にどんな魚がすんでいるのかご存知ですか?
例えば…

紙芝居2-2_convert_20130303145743


(左上から)
アブラボテ、オイカワ、カワムツ
カマツカ、ドンコ
カネヒラ、イトモロコ
モツゴ、メダカ、ヤマトシマドジョウ
などがすんでいます。
この絵の中では下の方に描いてあるメダカ、ヤマトシマドジョウはとても重要な魚です。

紙芝居2-3_convert_20130303145822


絵の中で私が立っている石木川に架かるこの石造りのアーチ橋は、ダムができると沈んでしまいます。
この橋は90年以上も昔の大正6年に架けられた頑丈な石橋で大切な史跡です。
そして、この自然豊かな石木川でよく見かけるトリも紹介します。
(左上から)
コゲラ、キジ、シジュウカラ、アオサギ、ヤマセミ、カワガラス
ホオジロ、カワセミ、キジバト、トンビ
フクロウ、シロハラ、ヒヨドリ、メジロ
スズメ、ハシボソガラス、カワラヒワ
ここには描ききれないほどのトリを石木川の流れるこの場所で見かけます。
あの美しい姿をしたカワセミも、ダムができたら見ることができなくなるのです。

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石木川では、5月の末頃からゲンジボタルの乱舞があちらこちで見られます。
このホタルが見られる時期に合わせてダム水没予定地区のこうばる地区では、毎年「こうばるほたる祭り」を開催しています。
毎年たくさんのお客さんでにぎわい、祭りのあとは静かにホタルを鑑賞します…。
ダムができてしまったら、このホタルたちはどこへ行ったらよいのでしょう。
さらに…
忘れてはいけないことがあります。

紙芝居2-5_convert_20130303145942


石木ダムの建設予定地の上流には「木場地区」という集落があるのです。
木場地区には「日向(ひなた)の棚田」という日本の棚田百選に選ばれた美しい棚田があります。
ここでとれたお米はとてもおいしいと評判です。
ダムができてしまうと、長い長い付け替え道路を利用しないと町におりられません。
とても不便になるので、いっそう過疎化がすすむと言われているのです。

紙芝居2-6_convert_20130303150020


ところで、ダム水没予定地区のこうばるの人々は農業だけで生活を立てていると思われているようですが、そうではありません。
町の中心まで車で10分しか離れていないこうばる地区の若い人たちは、普段は町で働いています。
そして、休みの日に農業を手伝います。
農業はもっぱら定年退職した人の仕事でそのなかでもすごいのが、こうばるのお婆ちゃんたちです。
お婆ちゃんたちは今でも平日はほぼ毎日、ダム小屋というトタンでできた見張り小屋に通って、県職員が来ないか見張っているのです。
そして、お昼からはお婆ちゃんたちは家に帰り、せっせと畑仕事に励んでいます。
ダム小屋ができてもう30年以上の月日が経つのです。
お婆ちゃんたちがダム小屋に通わなくてもすむ時代はいつになったらやってくるのでしょう…

紙芝居2-7_convert_20130303150056


そんなダムに翻弄されるこうばるの人々ですが、辛く苦しい中でも明るく暮らしています。
こうばるのおばちゃんたちには料理の上手な人も多く、ふるまわれる料理には定評があります。
さらに料理だけではなく、芸も達者です。
これは、こうばる婦人部で結成された「たぬき会」です。
たぬきの仮装をしてみんなで踊ります。
こうばるのおばちゃんたちは縁の下の力持ちです。

紙芝居2-8_convert_20130303150130


みなさん、石木ダムが計画されている場所にはこんなにすばらしい財産があるのです。
自然環境もふるさとの暮らしも守らなければなりません。
ダムと引き換えにできないこれらの価値ある財産を守れるかどうかは、まさに今を生きている私たちにゆだねられているのです。

(おわり)







テーマ : こうばるを想う1000のメッセージプロジェクト
ジャンル : 学問・文化・芸術

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No title

こんにちは。 とてもよくわかる説明ですね。 頑張ってらっしゃるようで安心しました。  お体に気をつけてお過ごし下さい。

Re: No title

シゲさん、お久しぶりです。

コメントが遅くてごめんなさい…

頑張ってます。

最近は調子が良いようです。
プロフィール

石丸穂澄(いしまるほずみ)

Author:石丸穂澄(いしまるほずみ)
☆長崎県石木ダム問題の水没予定地川原(こうばる)地区住民のイラストレーター。
パタゴニア日本支社の意見広告にイラストが採用。
現在、ほずみの描いたイラストを使ったフルラッピングバスが地元のあちこちを走り回っている。
双極性障害と歩んで今年で17年目。
イラストやネットを使って故郷を発信中!

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